[書籍] 書店人の魂
天狼院書店なるもの。
佐々木俊尚さんのツイートで、天狼院書店のことを知りました。
佐々木俊尚 @sasakitoshinao
たいへん素晴らしい書店の平台の演出。/書店劇場化プロジェクト「僕はこうして本を届けてきた」天狼院書店 http://bit.ly/YldiCS
本気で仕事をされている方の言動にふれると、自分がいかに甘かったか気づかされます。
ただ、そこで落ち込むんじゃなくて、自分自身の甘さに気づくことができたのは、多少なりとも自分に素養があったからと、自分を励ましています。今日から本気で生きればいいじゃないか、と。
そして、天狼院通信を読んでいたところ、次のような一文が。
僕はこれまで、このブログでも、書店においても、「いい本を取り上げてご紹介する」というスタンスはとっていましたが、決して、他の本を「これは読まないほうがいい」と取り上げたことはありませんでした。
けれども、命に関わることなので、あえて言わせていただきます。書店人としての「士魂」を持って、言わせて頂きたいと思います。
近藤誠先生の『医者に殺されない47の心得』は読むべきではない。たとえ読んだとしても、鵜呑みにしてはならない。
なぜなら、もし、がん患者の方ご本人ではなく、家族がこれを読んで鵜呑みにしてしまっていたとしたら、「苦しませないため」という押し付けの正義の為に、がん患者の願望をかき消してしまう恐れがあるからです。
そしてこう続きます。
また、全国の書店人に言いたい。
売れる本がいい本だとは限らない。
また、売れる本の隣に、同じような類書を並べると、相乗効果で売れるからと言って、本当にそれでいいのでしょうか?
「医者に殺されるな、諦めてもいい」
という論調の本があるなら、
「医者を信じよう、確かな希望がある」
という本を並べるのが、本物の書店人なのではないでしょうか?
それが、お客様のためなのではないでしょうか?
内容の是非についてはここで取り上げませんが、自分が信念、魂をもって仕事をしていると胸を張って言えるのか、本当に相手の立場に立った仕事ができているのか、考えさせられました。