[書籍] 20代にしておきたい17のこと<恋愛編> (本田健/だいわ文庫)

本気で恋愛をしてこなかったことが、自分の半生での最大の失敗。もうひとつは、親に逆らわなかったこと。



早くに紀伊國屋書店新宿南口店で購入していましたが、正直、読む勇気がなかなか無かったことを認めます。

自分のこれまでの半生で最大の失敗は、本気で恋愛をしてこなかったこと。


誰とでもそれなりにうまくやっていけるけど、誰かひとりを好きになることは無い。

考えてみれば、何とも灰色で、殺風景な人生ですね。

結局のところ、あまり他人に対して心を開かず、基本的には自分ひとりを頼りに生きてきた気がします。


なので、正直なところ、誰かを好きになるという感情がわからない。

一方で、これまでのあまり思い出したくない経験の数々から、うかつに心を開くと付け込まれたり、痛めつけられたりするんじゃないか、という潜在的な恐怖を感じてしまっている。

うーん、あまり健康ではなく、どうにかしたいところです。


そんなこんなで、私淑する健さんの新刊で買ってはみたものの、恋愛という文字を見ただけで、ちょっと息苦しさを感じる始末。

これを読んで、失敗してしまった過去を悔やむことになったり、自分に絶望したりすることになりはしないか・・・。

いや、冷静に考えると、なりはしないんですけどね。

ただ、まぁ、勇気がなかったわけですよ。


しかし最近は、心身共に辛いことがいっぱいあって、正直なところ、もう底を打ったかなーとか、逆に「もしかしたらこの恋愛本を読むことで、いいことがあるかもしれない」と思えたこともあり、勇気を出して、読みました。

ひとつの希望は、人生の前半戦が失敗に終わったところで、幸いに後半生が残っていること。

よく言われるけど、「もう半分しかない」と「まだ半分もある」では、全く違ってくるわけで。


あとは、ゼロベースやサンクコストの考え方かな。

要するに、これまでのことは全部チャラにして、今から第一歩を踏み出して考えようよってわけ。


今、人生に絶望してるなら、これから絶望の人生が続いても現状維持。

多少なりとも良くなれば、人生好転ですよ!

それに案外思ったほどには、今の人生悪くもないかも知れませんしね。



読んでみると、いつもの健さんの温かみが溢れる、素敵な一冊。

今日受け取った大事な感情は、「人生に絶望している場合じゃないよー」ってこと。

あと、もちろん異性との恋愛はとっても大事なんだけど、例えばビジネスでのパートナーシップにも、今回の話はつながってくるわけで、ともかくも勇気を出してこの本を読めた自分を、ちょっと今日は褒めてあげたいところです。


早くも人生に疲れてきちゃった最近の自分でしたが、ここから人生が劇的に美味くいくとすれば、それはこれまでの人生でノーマークであり、かつ世界中で幾億もの人々に影響を与えている、恋愛の力、パートナーシップの力でしょう。

そう考えれば、今、自分に取って未知の大きな力への扉が、開かれたわけで。


今日この日が、自分の人生における、記録すべきターニングポイントかも知れないな。


20代にしておきたい17のこと <恋愛編> (だいわ文庫)

20代にしておきたい17のこと <恋愛編> (だいわ文庫)