[引用/コミック] コンシェルジュ(9)
お客様に誠実に向き合うこと
一つ一つの仕事に真剣に向き合うこと
ホテルの仕事はお人よしくらいが
ちょうどいいんだよ
最上 拝(もがみ・はい/クインシーホテル チーフコンシェルジュ)
コンシェルジュ (漫画) - Wikipedia
- 作者: いしぜきひでゆき,藤栄道彦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/06/08
- メディア: コミック
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◆素晴らしい作品やサービスにふれるたび、自分が一人の人間として、まだまだ未熟であることを痛感します。本当のプロに対面しても恥ずかしくない自分になれるよう、精進を重ねていきたいと思います。
◆元俳優の若宮さんのお話は、グっと来ますね。これは、自分が年を重ねたから、そして多少なりとも、人生の挫折や辛い中での苦労を経験したからこそ、感じられるようになったものです。かつてはそれなりに有名な俳優だったのが、火事で顔に火傷を負って仕事を失い、妻も子供もいなくなった若宮さん。その若宮さんが、クインシーホテルでの一件を通し、自分が無くした自信を少し取り戻す話です。最上さんの「今からでも遅くないじゃありませんか。自分の王様になるのに、誰の許可もいりませんよ」という言葉は、心に染みてきます。僕も、人生を諦めず、少しでも上を向いて歩き出そうと思います。
◆香りや味から、かつての記憶が蘇るエピソードは、どんな作品で読んでも楽しいものです。この「コンシェルジュ」の「故郷の香り」もそうですし、「マスターキートン」にも花の香りが記憶のトリガー(引き金)になるエピソードがありました。文学作品では、プルーストの「失われた時を求めて」が、そうでしょうか。(こちらはマドレーヌがきっかけですが)私の実家は金木犀の生垣がありましたので、今でも金木犀の香りを嗅ぐと、故郷で過ごした日々を懐かしく思い出します。 失われた時を求めて - Wikipedia
<目次>
第52話 王様のもてなし
第53話 クマの大冒険
第54話 ブルーミート
第55話 姉の威厳
第56話 故郷の香り
第57話 英雄(ヒーロー)バッジ
第58話 涼子神戸に行く