[日記] 「人生、間違いじゃなかったよ」体験 (攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D)

とても静かで、でも暖かい。


今日は、とても素敵なことがありました。

まずはちょっと長い前振りから。


私が大切にしている本で、隆慶一郎(りゅう・けいいちろう)さんの『時代小説の愉しみ』(−たのしみ)という文庫があります。

今よりも本当に若かった頃、社会人になるよりもずっと前に読んで素晴らしいと感じ、今でも時折、読み返しています。


時代小説の愉しみ (講談社文庫)

時代小説の愉しみ (講談社文庫)

何にそれほど影響を受けたのかというと、「人生、間違いじゃなかったよ」というこの一言に尽きます。
この一言に出会えたことは、自分に取って、とても幸運でした。

そしてその時、私はこれから先、「人生、間違いじゃなかったよ」と心から感じ、話すことができる人生を送ろうと決心したのです。


しかしあれから幾年月。
人生は波乱万丈で、辛い事もいろいろ経験しました。
生きているだけで精一杯、そんなことを思うことさえありました。



そしてここから本題。


時は一気に最近に戻って、先日ブログに、こちらのエントリーをアップしました。

 [映画] 作画監督・中村悟さんのトグサパパ絵が素敵すぎる件 (映画「攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D」公式ツイート) - 花と美術館と本の住人



結婚し、人の親になるということについて私の迷いが晴れないでいた時、映画「攻殻機動隊 S.A.C. SSS 3D」の中村悟作画監督の描かれた一枚の素敵な絵を見て、迷いが晴れ、道がひらいた体験をした、その時のエントリーです。

そして中村悟作画監督には、twitterでお礼のツイートをお送りしておりました。


すると本日、何気なくメールをチェックしていると、中村作画監督から返信のツイートを頂いていることに気がつきました。

どなたでも閲覧できますが、一部分を引用させていただくと、次のような文面でした。

中村悟

誰しもが通り過ぎた時間。何気ない瞬間に永遠であれと思う絵が息づいていると思うのです。


このメッセージを頂いたとき、本当に、とても、暖かいものに包まれたように感じました。


その時、ふと思い出したのです。

自分がかつて、「人生、間違いじゃなかったよ」と心から素直に言える人生を送りたいと思っていたことを。


そして気づいたのです。
自分が今、とても満ち足りていて、「人生、間違いじゃなかった」と感じていることを。


こういう日を迎える事ができたことを本当に感謝しています。

心から、ありがとう。