[書籍] 大人になるということ (石田衣良/PHP文芸文庫)

「お刺身を水で洗って食べる人なんかいないでしょ。」



最近好きで読んでるのが、石田衣良(いしだ・いら)さんの『大人になるということ』。

新たに創刊されたPHP文芸文庫の第一弾ですね。


大人になるということ (PHP文芸文庫)


これまで、読む本は情報を得るためのもので、物語自体を楽しむための本はあまり読んで来なかったんですよね。

ただ、関心はあったし、いつか本も楽しめるようになりたいなーと思ってました。


きっかけは、電車が来るまで待ちぼうけをくらってしまい、せっかくだからと駅前の普段行かない書店にいったこと。

やっぱりリアルの書店には、思わぬ出会いがあるから、いいですよね。


ちなみにこの本でいろんな素敵なフレーズに出会って、ページの右上をたくさん折ったけど、「今後の人生で役に立つ」といった視点で見ると、この辺りが気になるところかな。

  ロシアの小説家がこんなことをいっている。

  『ほんとうに貧しい人というのは、みんなといっしょに

  貧しい人間のことだ。

  ひとりきり孤独に貧しいものは、まだ金をつくっていない

  金もちにすぎない』。

  大勢のやじ馬のなかにぽつりと浮かんで、きみはまさに

  そんなふうに見えた。



    −波のうえの魔術師−


波のうえの魔術師 (徳間文庫)

波のうえの魔術師 (徳間文庫)

  石田衣良 - Wikipedia

  退屈を探せば退屈を、驚異を探せば驚異を見つける。

  世界はあまりに豊かな書物なので、必ず望むページに

  いきあたることになる。



    −逝年−


逝年 (集英社文庫)

逝年 (集英社文庫)

  石田衣良 - Wikipedia