[園芸] 【重要】 朝顔のグリーンカーテンを作成される際は、開花の時期にご注意ください (9月以降にならないと、咲かない朝顔があるよ)
ポット苗を買うときは、開花時期の説明を良く読んで〜。
いつもお世話になっております。
厳しい夏の暑さが続く昨今ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
当ブログでは、朝顔のグリーンカーテン作成に関するエントリーに、日々多くの方にご覧頂いております。
本当にありがとうございます。
ここでは、日頃のお礼も兼ねまして、これから朝顔のグリーンカーテンにチャレンジされる方に対し、いくつかお役に立ちそうな情報をご提供できればと思い、書いてみる事にします。
1.これから作るなら、種から育てるのではなく、ポット苗を買ってこよう。
ポット苗といわれても、ピンとこない方も多いかと思います。
数か月前の私も、そうでした。
花を専門に扱っているフラワーガーデンや、最近では一部のスーパーマーケットの店頭などで、もう芽が出て、ツタが少し出た状態の朝顔が売られています。
こうした苗を、ポット苗と呼んでいます。
値段は一つ2〜300円程度でしょうか。
花の写真が写っていますので、自分の好みの物を選んで、購入することができます。
朝顔を植えるなら、ご自分が小学生の頃にやったように種から植えよう…と思われた方も多いかも知れません。
しかし、種からポット苗の状態まで育てるには、結構日数がかかります。
また、種がうまく発芽しない、うっかりして枯れてしまったなどというトラブルも考えると、私は今からグリーンカーテンを作成されるなら、ポット苗を購入された方が良いと思います。
誰しも、苦労して何かを始めたなら、早く結果を見たいもの。
いつまでも芽が出ない、本当に大丈夫なんだろうかと思い悩むより、あぁ今日一日でツタがまた少し伸びた、このツタはこっちに絡ませてあげようなどと、ご家族で楽しまれる方がとても楽しいかと思います。
2.ポット苗を買うときは、花の開花時期に気をつけよう!(重要)
朝顔のグリーンカーテンを作るなら、7月・8月に朝顔の花がきちんと咲いて、それを見て絵日記をつけたり、デジカメで写真を当然撮りたいですよね。
しかし、朝顔にも様々な種類があって、一部の朝顔は開花の時期が9月から秋にかけて、というものもあります。
(私が店頭で見たのは、琉球朝顔の一部でした)
秋の朝顔も風情がありますが、今、この夏に求めているのは夏に咲く朝顔。
一応念の為、開花の時期はご確認された方が賢明かと思います。
せっかく立派なグリーンカーテンが出来たのに、夏の間は葉っぱを眺めるだけ、というのも寂しいものですからね。
3.朝顔ですか、夕顔(ヨルガオ)ですか?
一応、基本的に朝顔は朝に咲き、夕顔は夕方に咲きます。
品種改良により、一日ずっと咲いてるようなものもあるようですが、この辺りはお好みで。
(店頭で○○夕顔となっているので夕顔という名称を使いましたが、正しくはヨルガオのようです。正しいユウガオは、かんぴょうの原料となるウリ科の野菜だそうです。)
私はオーソドックスなものを好むので、朝に咲く朝顔が好きですね。
夏休みはどうしても生活が不規則になりがちなもの。
しかし、「朝、朝顔がキレイに咲いてるかな」と思いながら早起きするのは、これもまたひと夏の思い出として、楽しいものかと思います。
「自分は朝顔の花を見たかったから、きちんと早起きしてたよー」とか、「朝の時間は空気がおいしくて、涼しいんだよ」なんて言葉が聞けたら、素敵ですよね。
4.ツタが伸びたら、遠慮せずにどんどん網に巻いてあげよう
朝顔などは、基本的に横に横に伸びようとするので、放っておくとグリーンカーテンに期待しているような上の方向ばかりでなく、プランターの横などにぐんぐんツタを伸ばしたりします。
そんなときは遠慮せず、ツタをゆっくりと持ってあげて、網に絡ませてあげましょう。
いろんなところを巻いてあげれば、最初は横に這うように伸びていたツタや葉っぱも、しっかりと網に巻きついてくれます。
植物を育てていると、時に人は介入せず、植物が伸びるに任せるべきだ、という考えが出てくるときもあります。
しかし、考えてみれば森も人が手を入れて、適度に伐採してあげるからこそ魅力のある森になるわけで、必ずしも自然の手に任せるだけが良いことではない、という考えもあることに気がつきます。
いいグリーンカーテンになるように、遠慮せず、どんどんいじってあげましょう。
注意)ただし、朝顔のツタは折れやすいので、やさしく扱ってあげてください。
5.水は、しっかりとあげよう。
極端にあげ過ぎるのもいけませんが、朝顔は他の植物と比べると、しっかりと水をあげた方が良いようです。
(吸い上げる力が強いので)
なお場所にもよると思いますが、水は朝か夜にやると良いと思います。
これは、カンカンに日が照っている日中に水をやると、太陽光で今やった水が熱されてお湯のようになってしまい、その結果、土の中で植物が茹で上がってしまうからです。
何となく、熱いからとんどんお水あげよう、って思ってしまうんですけどね。
日中に水を出すと、たまに虹がかかることがあって、あの風景は素敵なんですけどね。
6.肥料をあげよう
しっかり根を伸ばし、ツタや葉をたくさん伸ばしてグリーンカーテンを作り上げ、素敵な花で楽しませてくれる朝顔。
植える時の土は、有機肥料が入っているものの方がいいと思いますが、もしそうでなくても、ある程度大きくなってきたら、肥料をあげてあげるといいと思います。
私が朝顔にあげてるのは次の二つで、似たようなものは花の専門店(切り花ではなく、植える花の専門店)に行けば、売っていると思います。
■ バットグアノ → 元気に成長するように。こうもりのフンを乾燥させたもの。たくさんやり過ぎても問題がない。まいたらそのままだと風で飛んだりする可能性があるので、水をジョウロなどで掛けてあげましょう。
■ タイムコントロール → いつまでもキレイな花を咲かせるように。遅行性なので、一度まくと3ヶ月間効果が続く。
7.何はともあれ、楽しもう。
植物を育てていると、人間がコントロールできる部分は限られているんだなぁ、と感じます。
思い通りにいかないことがあったり、疲れたり、時にはイライラすることもあるかも知れません。
しかし、だからこそ、そこで学ぶこともいろいろあると思います。
私の場合は、「人事を尽くして天命を待つ」というか、ある意味達観した、「人生おまかせ」っていうようなことでしょうか。
やることやったら、後の結果はそれがその時の自分にとって、いいものであれ、悪いものであれ、あるがままを受け止める。
そして、ひとときなりと、自分を幸せにしてくれたことに感謝する。
草花を育てる事によって、もしかしたら、人生に対する理解が深まる事もあるかも知れませんね。
そのうち、『人生で大切なことは、みんな朝顔が教えてくれた。』なんて本も、出るかも知れませんよ。
以上、長くなりましたが、どうぞグリーンカーテン作成を皆さん思い思いのペースで楽しんでみてください。
きっかけは、夏の暑さだったり、節電だったり、夏休みの宿題だったりでいろいろかもしれませんが、朝顔にはそんなことは関係ありません。
彼らは、しっかり育って、しっかり咲いて、そして命を全うしていきます。
そんな彼らに報いる方法があるとしたら、私達が思いっきり朝顔の育成を楽しむことだと思いますし、節電のイライラから試しに始めたグリーンカーテン作成が、何年後かに振り返って、凄く素敵な思い出になっているかも知れません。
普段だったら絶対やらなかったのに、節電であのとき、何故か始めたんだよね。
自分が朝顔なんて、ガラじゃないって思ってたのに…、なんて。
人生の不思議や、奥深さは、案外すぐそこに転がっているかも知れませんよ。
では、また〜。
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また、最近はトレリスを使った、朝顔のグリーンカーテンづくりも始めてみました。
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