[引用/コミック] JIN-仁-(8)

  先生は何でも解っていらっしゃるのに

  女の心はとんと解っておりんせん


  咲さんの幸せは好きなひとの

  子を産み育てることではありんせんか?


     野風(のかぜ/元花魁で吉原を出て仁友堂で働く女性)
 

JIN―仁― 8 (ジャンプコミックス デラックス)

JIN―仁― 8 (ジャンプコミックス デラックス)

  JIN-仁- - Wikipedia

◆野風さんは、もちろん姿形も美しいが、心の在り方や生きる姿勢が美しい。桜川温泉の菩薩様と言われるのも、わかる気がします。

◆この「JIN-仁-」8巻と、後述する「テルマエ・ロマエ」の6巻を読んで、考えさせられたことがあります。奇しくもこの両方の巻で、愛する人と添い遂げ、子をもうけることが触れられているからです。長い事、人の幸せとは何なのだろうと思っていましたが、その一つの答えがきっと愛する者同士が結婚し、互いの愛と信頼の結果、子をもうけることなんでしょうね。そうしみじみ感じました。私自身、一度離婚した身ではありますが、もうしばらくで一年になります。そろそろ心から信頼できる伴侶を得て、幸せな家庭を築きたいものです。

◆「医は仁術」と言いますが、南方医師の只々一人でも多くの人の命を救おうとする姿勢には、読んでいて心を打たれます。自分が我欲にかまけて、他者に差し伸べられる手を差し伸べてきただろうかと、反省せずにはいられません。また、この医療の発達した時代に生き、病気で簡単にバタバタ死ぬ時代では無いことに、感謝するばかりです。景気も悪く、暗いニュースも多い昨今ですが、今日の命のあることに感謝し、精一杯がんばりたいと思います。